漢字検定2級にチャレンジ

漢字検定合格証書キャリアデザイン
漢字検定合格証書

今年2月に漢字検定2級を受験して合格した。
丁度定年退職して良いタイミングだったので漢字検定を受験した。
主な受験理由を並べると以下になる。
一つ目に雇用保険受給中は月二回以上の求職活動が必要で活動には資格試験も含まれる事。
二つ目に基本的に時間が余っているので、勉強する時間が充分にあった事。
三つ目に二十歳ぐらいから文章を一太郎やワードなどパソコンで入力するようになって、全く漢字が書けなくなってしまった事。
従来書けていたかと言うとそれほどでもないが、最近は小学校程度の漢字しか書けなくなっていた。簡単な漢字もスマホで調べて書いていた。またクイズ番組で漢字の書き取りがあるが、芸能人を馬鹿にするわけではないが、それ以下のレベルで自分で恥ずかしかった。読書を人並みにするので、読むのはある程度できるが、書くのは全くダメであった。
四ツ目が妻が私の認知症を心配していてた。自分ではそんな事はないと思っているが試験に合格すれば潔白を証明できると思った。
五つ目に子供が高校生時代に漢字検定2級を合格していて頑張ったら取れそうな気がした事。うちの家族は英語は全くダメで、漢字ならいけると思った。
最後に小学生の孫に漢字を教えてあげれる事。などの理由である。

キャリスタ資格・検定
昨年の12月末にwebで申し込みを行なって、試験日は2月13日なので1月から始めて1ヶ月ちょっと勉強したら受かるのではと計画を立て正月が明けて検定の勉強を開始した。

漢字検定教本

漢字検定教本

まず、漢字検定推奨のステップ2級を購入した。
漢字検定は令和二年度(2020年)から審査基準が新しくなり出題対象が変更されている。出題は下記になっている。
➀読み
➁部首
➂熟語の構成
➃四字熟語
➄対義語・類義語
➅同音・同訓異字
➆誤字訂正
➇送りがな
➈書き取り
ステップは2級の185字が28ステップに分けてあり、各ステップは漢字表と練習問題で構成されている。当たり前のことだが2級の漢字の説明が中心になっている。私は初めて漢字検定を受験するので、2級以前の4級とか3級とか準2級の漢字も覚えていないのでそれも覚える必要があった。ステップの末尾にその漢字の一覧が載っていたので、まず小学校6年生までと4級に使われる漢字を一通り書いて思い出すようにした。今から思えばこれはあまり意味がなかったと思う。漢字を覚えるにはやはり音読み訓読み漢字の意味、熟語を併せて理解しないといけないと思う。
そこで方針を変更して3級については子供のステップの本があったので、それを使って漢字と熟語を書いて一つ一つを覚えるようにした。最初1ステップが終わると問題も解いていたが、読みはほぼできるが四字熟語など書き取り以外はほとんどできないことが分かったので取り合えず書き取りのみ問題を解くようにした。でも結局書き取りも考え出すと時間がかかってしまうので、後でまとめて解くことにした。
漢字検定web問題集
4級と準2級の漢字はwebの漢字検定web問題集を使って各級の配当漢字の音、訓と熟語を覚えるようにした。このページはとても役に立った。漢字の説明の中に構成の記載があり漢字を丸々覚えるのではなく部品の組み合わせとして覚えることができた。テレビによく出ている林先生は、元々は数学が専門だが国語をロジックで解析して教えているようなことをおっしゃっていたが、漢字もロジック的にやれば効率的に学習ができると思った。部首だけでなく例えば小学校で習った「売る」と漢字も士とワカンムリとヒトアシで構成されているなど目から鱗であった。また、各部位を使っている他の漢字を検索することができるので他の漢字も一緒に覚えることができた。最後に2級は購入したステップで漢字と熟語を一通り覚えた。なんとか2級までの漢字を一通り覚えて各級順番に書き取り問題を解いていった。漢字検定の勉強方法をwebで検索すると、間違った漢字を何度も書いて覚えるとなっていた。私も間違った漢字を抜き出して別の紙にまとめて覚えるようにした。その時、漢字構成の検索を使って同じ部位を使う漢字も一緒にまとめた。例えば遍という字と一緒に編と偏もまとめて覚えるようにした。昔のように丸覚えする記憶力が無いので、何とか効率よく覚える方法を考えた。但し、効果があったかどうか分からない。

漢字検定過去問

一通り漢字を覚えたのでネットから過去の漢字試験問題をダウンロードしてやってみた。結果は半分強しか得点できず、2級の合格ラインの80%には程遠い状態であった。
漢字検定・漢検漢字トレーニング
そこで学習方針の検討を行った。
➁部首はあとで覚えるとして➂熟語の構成はルールを勉強しなおした。
➃四字熟語についても全くできなかったが、出題範囲が広すぎて到底覚えることができそうでなかったので、過去問とステップに載っている四字熟語に絞って覚えることにした。
➇送りがなについては、ルールを調べたがよく理解できなくてほぼ捨てることにした。
➈漢字の書き取りはスマフォアプリを使って覚えることにした。このアプリは漢字の書き取りは漢字を指で書くのであるがなかなかの識字率で寝ながらでもできるし、間違っても何度でもやり直せるので漢字の書き取りを覚えるのに最適であった。このアプリは書き順もチェックしているのでそれも正しく覚えることができた。但し、漢字の書き順は2級の対象外であった。
その後何度か過去問をやってみたがやはり80%には届かなかった。やはり出題範囲が広く2級以外の問題が多く特に音読みの問題は字が出てくるが訓読みの問題は字が全く思い出せなかった。あまりにも訓読みができないので「うるう潤」など語呂で覚える方法を編み出して覚える努力もした。最終的には出題されそうな問題に絞るしか仕方がないと考えて、「頻出度順 漢字検定2級 合格! 問題集」を購入した。この問題集はAランクからCランクの3段階の頻出度順に分けられていて、基本的にAランクの問題をすべて解くことにした。試験前最後の週まで問題集を解いて2、3日で問題集の模擬テストを行った。やはり80%の壁はなかなか超えられずに試験当日を迎えることになった。当日もwebで送り仮名のルールを調べて最後のあがきを行った。
2月13日(日)にホテルに試験会場が設置されコロナ過ということもあり妻に車で送ってもらった。会場に到着するとやはり試験ということで緊張感を少し感じた。大学生ぐらいの若者が多かったが私のような叔父さんもちらほら見かけた。一階フロアに受験番号ごとの部屋割りがホワイトボードに記載されていて、自分の番号の部屋を探して向かった。多分披露宴会場みたいなところに長机が整列されていて、感染対策のためなのか一つの机に間隔をあけて二人づつ座る形になっていた。すでに問題冊子が机に置かれていたが自分がどの席かわからなかったので、係の人に聞くと問題冊子に受験番号が書かれていてそれを確認して場所を教えてくれた。小さくて分かるかとは思った。検定開始時間になって係から事前の説明があり解答用紙に受験番号などを記載した。それが一通り終わると切り良いところから試験開始となった。問題冊子をびりびり破いて問題を解き始めと、全般的に優しいい問題が多く、順調に進めていったが、「漢字と送りかな」のところと「書き取り」のところの訓読みの漢字で躓いてしまった。それに時間を費やしてしまって、ほかのところの見直しができなかった。とりあえずすべて埋めたが計画的に時間配分を使うことが大事だと改めて思った。制限時間まで粘って試験は終了した。
3月10日に試験結果が出て翌日から漢検のホームページから受験番号を入力すると合否確認ができるようになっている。当日パソコンを開いて確認するとみごと合格おめでとうのメッセージが表示された。試験から40日後に検定結果資料と一緒に合格証が送られてきました。得点はほんと合格点すれすれだったが、なんとか合格出来てラッキーだった。見直ししていないので取りこぼしが結構あり、送り仮名の問題は平均点以下であった。書き取り問題で何とか得点を稼いでクリアできた感じである。この次に準1級、1級と上のクラスがあるがハードルが高そうなので置いといて、漢字は書かないと忘れてしまうので今のレベルを下げないようにしていきたいと思ってる。今も求職活動は続いていて履歴書に漢字検定2級を記載した。今回のことが求職に役立つかどうかはわからないが、頑張ったらできるなという自身にはなったかと思う。また別の試験にもトライしようと考えてる。

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